2014年1月3日

Xperia Ray (SO-03C) へ Android4.4.2導入

2011Xperiaにとっては終の棲家となる可能性の高い、Android4.4KitKat。
 
そう予想する理由の一番は、メモリ回りのチューニングが進んでいて、メモリ
512MBでも快適に動作する事を目標に開発された事が挙げられます。
(実際にICSやJB等よりも主記憶容量における空きスペースが広い)

2011Xperia用の公式ROMは出ないだろうな…。とか考えていた所でCM11を
ベースとしたカスタマイズROMのLegacyXperia(素晴らしい!)という物がある
らしいという情報を得て、冬休みを利用して導入トライしてみたので、手順を
記録しておきます。

・H/W調達
ユーザー登録しても課金されなくなったとの事なので、ヤフオクで中古の
SO-03Cを約6千円で調達。現状のICSは潰さずにとっておきます。
ついでに2011年当時のClass10より速そうな32GBのMicroSDカードも調達。
(64GBは色々問題が発生するので注意)

・購入した中古品が Unlock か Locked を見分ける
ヤフオクで落札した品が、すっごく早く到着した!ビックリw
早速電話アプリにて「*#*#7378423#*#*」と入力してServiceMenuへ入る。
Service info → Configuration → BootingStatus を確認
「Bootloader unlock allowed」の項目がYesだったら、BL Unlockの項目は
パスできます。

・BL Unlock
今回はOmniusでは無く、安いWotanでアンロックしました。(7.99 EUR)
下から2番目のTPをショートさせ、Networkアンロックを実行。手順は割愛。

・ROM 入手
今回はLegacyXperiaCM11のROM(12/25)とgapps(30131119-lite)をダウンロード。
後でfastbootに使うので7ZipでROMからboot.imgを取り出しておく。
2つのzipはデバイス側SDカードにあらかじめ保存しておき、boot.imgは母艦に
て保存。
後で述べるが、DataSIMの場合はXposed関連も一緒にSDへ入れておくと良い。

・FirmwareをCM11の前提条件である「4.1.B.0.587 以上」に合致させる
パーティションの互換性が無いとかで、587(最終公式ROM?)を適用しておく
必要があるらしい。今回はやり方が明確だったThRayICSを適用する事で、前提
ファームに更新する事に。
587の18a用公式ftfがあれば、そっちの方が手順が少なくて無難だと思う。
もしかしたら、GBのROMからでも直接CM11build3へ行けるのかしら…

・端末の fastboot mode への遷移
デバイスの電源をOffする。
Vol+ボタンを押下しながら、USBケーブルを接続すると、Homeボタンの回りが
青く点灯。(Vol-ボタンではNGなので注意)
母艦上で「S1Boot Fastboot」が新規デバイスとして見つかるので、デバドラ
を導入します。今回は適当にやってたらデバドラが見つかったけど、もしか
すると探さないといけないのかも?

# 以下のコマンドも同時に実施。後でformatするから多分要らないと思う。
fastboot erase system
fastboot erase userdata

・カーネル焼き
fastbootコマンドを使って、カーネルを焼く。
fastboot flash boot [img file name]
ちなみに、コマンドをうろ覚え(flashを入れてなかった)だったせいで2日程
悩んでしまった…
「fiished. total taime: ...」が表示されたらUSBケーブルを抜き、デバイス
の電源を入れ、Vol-ボタンを連打してCWMに入る。

・各種フォーマット(CWM)
レイアウトが変わったとの事で、formatが必要との事。
mounts and storage → format /system
mounts and storage → format /data
mounts and storage → format /cache

・ROM焼き(CWM)
install zip → choose zip from /storage/sdcard0
用意していたCM11のROMと、gappsを導入。
一応念押しでフルwipeしておく。
- reboot system now

・日本語入力
APKからのPoBox導入が面倒だったので、今回はGoogle日本語入力を導入。

# という事で、導入が完了。


# セルスタンバイ問題対応 (DataSIMでない人は不要)
  ここまで設定して1日運用してみたが、電池の減りが思ったよりも早い事に
  気付きました。設定→電池で確認してみた所、セルスタンバイの割合がとて
  も多く、バッテリードレインが発生している事が判明。
  Nexus7(2013)の4.4系が問題無かったので、KitKatでは問題が出ないと思い
  込んでいましたが、トーク端末と認識されているデバイスではこれまで通り
  問題が発生するみたいですね。
  SMS機能付きのDataSIMに乗り換えるのが面倒だったので、今回はいつも
  お世話になっているブローヴちゃんのXposed modを利用させて頂きました。

・Xposed 2.4.1の導入 → 端末にapkファイルをダウンロードして実行する。
http://repo.xposed.info/module/de.robv.android.xposed.installer

・ブローヴちゃんのXposed mod導入
http://bl.oov.ch/2013/04/android-docomo-mvno-sim.html

# 対策後、使ってみた後の状態(セルスタンバイがかなり改善されています)


# バイク用ナビ、兼普段使いケータイとしての使用感等
メインで使っているICS機からSIMカードを差し替えて使っていますが、Webで
よく見かける不安定感について、今の所感じていません。WiFiも私の環境では
問題が発生しません。(IP電話の制約でスリープ時にWiFiを切らないせい?)

主に利用するAPは 050Plus/Googleマップ/Google Play Musicで、違和感無し。
イコライザ設定がSony純正と違うので、移行に多少戸惑った程度。音楽データ
がクラウド上にあるのは、やっぱり便利です。

他にも K-9 Mail/縦書きビューワ/twicca/ES ファイルエクスプローラー/
gReader等の動作を確認。スクロール等がICS機と比較するとかなり滑らか。

なお、標準ブラウザについては、Web上でよく見かける様に激重で、他の方法
を見つけた方が無難な感じです。
(対策は思案中、ですがブラウジングはNexus7でやる事が多いので…)

電池持ちは、ICSよりも若干早く消費する気がしますが、あくまで「若干」で、
違いが気になる程では無いという印象です。(まだ1日目なので・・・)